妊娠中でも安心して使える化粧品の選び方は?

妊娠すると肌質が変わりやすい

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妊娠したとたんに「肌がかぶれやすくなった」「今まで使っていた化粧品が合わなくなった」というのはよくあることです。免疫機能の変化、ホルモンバランスの変化によって、これまで以上に成分に敏感に反応しやすくなり、肌のバリア機能が低下することが理由と言われています。妊娠中はすべての妊婦さんが「敏感肌」になっているといっても過言ではありません。小さな刺激で肌が荒れたり、ストレスに敏感に反応する肌になることはほとんどの妊婦さんが経験するでしょう。
そのような変化がなくとも、赤ちゃんと一心同体になったことから、より安全な化粧品を求めたくなるのが本能だと思います。

妊娠中は「すっぴん美肌」を育てるチャンス!

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(画像引用:http://www.sen-sin.com/index.html)

逆に、「妊娠してからニキビが全くできなくなった」「すっぴんがキレイと言われるようになった」という人も多いと思います。これは女性ホルモンが大きく影響しており、妊娠初期~後期にかけてエストロゲンなどの美肌ホルモンと言われる女性ホルモンの分泌量はどんどん多くなっていくためです。『出産した瞬間は、女性の人生の中で最も肌が美しくなるとき』と言われていますが、これもホルモンの理論に由来するものです。表をみればわかるように、出産時に女性ホルモンはピークを迎えます。

美肌・幸せホルモンが人生最大級に出ている妊娠期というのは、いままであきらめてきた「すっぴん美肌」をGETするチャンスなのです!

なおかつ、飲み会や仕事、人付き合いの機会が減るとともに厚塗りメイクをしなければいけない機会もグンと減ります。メイクをしなくていいということは肌負担がとても少ないので、1週間もすっぴんですごしていれば、それまでと全く違う肌になるのを実感するはずです。

使っても良い化粧品の選び方は?

それでは、妊娠中に「すっぴん美肌」を育てるために化粧品を選んでいきましょう。
妊娠中に使ってはいけない化粧品があるか?という質問に対しては、「個人個人で異なる」としか言いようがないのが現実です。現在日本で市販されている化粧品には厳しい基準があり、「皮膚にぬるものとして人体に無害」と考えられる成分で構成されているため、皮膚の角質より深いところには浸透していきませんし、血液中にはいっていくことも考えにくいため、一般的な安全性は担保されています。それでも、一部注意したい成分があるので化粧品選びの参考にしてください。

エタノール(アルコール)

妊娠中にアルコールを摂取することは「胎児性アルコール症候群」と言われる奇形を誘発する可能性があり、妊婦さんの禁酒は当たり前になっています。しかし、肌にのせるアルコールはどうでしょうか?
直感的にわかると思いますが、アルコールを「飲む」よりも「塗る」ことによるリスクは少なくなります。しかし、化粧品のエタノール含有量が多いと皮膚に乗せたときにすぐに揮発して、それを深呼吸で吸い込んでしまうとかなりのエタノールが肺に入ることになります肺には細かい毛細血管がたくさんあり、瞬時に化学成分を吸収しています。毒ガスなどを吸引すると一瞬で死に至ることがあるのと同じ原理で、肺から入ってくる揮発性の物質は人体に大きな影響を与えると考えられます。外資系コスメCLINIQUEのふき取り化粧水は半分以上エタノールで構成されています。そういった商品は、妊娠中は避けた方が無難です。
また、それ以外でも、「いままでお酒に強かったのに・・・」化粧品成分のエタノールに反応して顔が真っ赤に腫れ上がる事例もあります。妊娠というのは体質が大きく変化するライフイベントととらえ、自分のこれまでの体質を過信しないようにする必要があります。

化粧品は配合成分の多い順番に成分名が表記される決まりになっています。なので、化粧品成分で3番目までに「エタノール」の表示がある場合、その化粧品に含まれるエタノールはかなり多いと考えてよいでしょう。

パラベン、フェノキシエタノール

どちらも防腐剤・保存料として古来より使われてきた成分です。非常に安価で科学的に安定しており、高い殺菌力を持つため、製品の安全性を保つ目的でよく使われます。ほとんどの化粧品で含まれている成分なので、「いままでこの成分をつけたことがない」女性はいないと言ってもよいでしょう。
ただし、敏感肌ではこの成分に反応して肌荒れを起こす可能性があります。妊娠中はすべての女性が「敏感肌」であると考えると、今まで大丈夫だったけれど、妊娠してパラベンやフェノキシエタノールに反応するようになった…ということはあり得ます。

刺激の強さとしてはパラベン>フェノキシエタノールです。

ただし、これは個人差が大きいことも確かなので、「防腐剤が入っているから悪い商品」と決めつけるのは早合点です。

旧表示指定成分

ごくまれにアレルギーを起こす可能性のある刺激性の成分は、旧薬事法で103種類が指定されています。これを旧表示指定成分といいます。敏感肌の人にとっては、「自分の肌が何に反応してしまっているのかわからない」わけですから、「万が一」の可能性を排除するために旧表示指定成分無添加の製品を積極的に選ぶのは良い選択と言えます。ただし、アレルギーを起こす可能性は非常に低い物質も多く、なかなかこの基準をクリアするのは難しいでしょう。

無添加の意味

「無添加化粧品」が流行っていますが、なにが無添加なのか?その基準がきちんと書かれていなければ、たとえば「香料無添加」だけでも「無添加」って言えてしまうわけです。「無香料」って言えばそれで終わりなのに、商品の訴求力を高めるためのワナがたくさんあります。妊娠中は「具体的には、なにが無添加なの?」と疑ってかかるようにしましょう。

オーガニック・ナチュラルコスメがいいの?

オーガニックとは、有機栽培(人工合成肥料や農薬を使わないで育てること)された植物のことを言います。植物由来の成分を抽出する過程で、微量ながら農薬が混入する可能性があり、それが肌に負担をかけたり、赤ちゃんの健康に悪影響を与えるのではないかと言われたことから、オーガニックの製品が妊娠~授乳期にすすめられています。

しかし、日本では「オーガニック」の明確な基準が設けられていないため、第三者機関や国際機関の認証を得ていないオーガニックというのは”あやしい”と思っておいた方がいいというのが現状です。たとえば、複数種類の植物を使っている中で、有機栽培のものは1つだけなのに”オーガニック”と謳ってしまったり…。

有名なオーガニック認証としては、エコサート認証、COSMOS認証などがあります。どちらも非常に厳しい基準で審査されており、その手間をかけてでも「本物の化粧品を作りたい」と思った作り手だけが得られている称号です。
オーガニック製品を選ぶ時には参考にしてみましょう。

⇒妊娠中におすすめのオーガニックコスメはこちら

妊娠中はオーガニックコスメを使っておけばOK?

オーガニックコスメは肌負担の少なくなるように、敏感肌向けに設計されたものが多いので、妊娠中のゆらぎやすい肌にはあっていると感じる人も多いでしょう。私も積極的にオーガニックコスメを使いたいと思っています。

しかし、それにこだわるあまり、美容効果をあきらめたりしなければならないのはもったいないとも思っています。

ヒト型セラミド、ビタミンC誘導体など明らかに肌質改善に良い影響のある美容成分を、このすっぴんでいられる妊娠期に使わないなんてもったいない!せっかく美肌計画ができる時期なので、最大限、美容成分の力を借りることは「すっぴん美肌」への近道だと思います。”ケミカルだから…”と毛嫌いせず、自分の肌に刺激でないことを確認してからうまく使用すれば、いままであったコンプレックスを出産までに克服することも可能になるのです。

ただし、ハイドロキノンなどの皮膚刺激の強すぎる美白成分などは絶対に使うべきではありません。このサイトでは妊娠中に使えることをメーカーに確認した製品のみを紹介しています。

お悩み別おすすめ化粧品

ニキビ跡の赤みを消したい

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すっぴんでいる機会が多くなると、いままでファンデーションで隠していたニキビ跡の赤み・シミが気になりますよね。草花木果(どくだみ)シリーズは医薬品成分のトラネキサム酸グリチルリチン酸2Kを含んでおり、消炎作用たっぷりで赤みをスッと引かせてくれる敏感肌用ラインです。ベースの水分がミネラル豊富な温泉水でできており、日本人の肌に合います。

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小鼻の黒い毛穴とニキビにさよならしたい

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皮膚科医推奨の敏感肌用化粧品NOVから出ている、大人のニキビケアラインです。マイルドピーリング効果がありながらピリピリせず保湿力の高い成分を配合しています。小鼻の皮膚が黒くなってしまっている部分を美白するためにビタミンC誘導体もしっかり配合され、美白効果もあります。妊娠中にいままで悩んできたニキビとさよならしましょう!

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刺激に弱い肌を強くしたい

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ホコリ、チリ、花粉などの環境刺激ですぐに皮膚が赤くなったり、アトピー・アレルギー体質の方は角質にある天然の保湿成分、セラミドが不足している可能性が高いです。最近の研究で、肌のバリア機能の多くをこのセラミドが担っており、補充することで肌本来の強さを回復させることができることがわかってきました。高級な天然ヒト型セラミドを日本最高レベルの濃度で配合しているのが小林製薬のヒフミドです。

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とにかく乾燥性敏感肌をどうにかしたい

乾燥する人も、肌がしっかり水分を保持できていないことが原因です。きれいな角質は細胞同士がセラミドなどで結合されており、本来は化粧水などつけなくても皮膚の水分蒸発をしっかりバリアしてくれるものです。乾燥肌の人も、セラミドをつかったケアでかなり改善する可能性が高まります。化粧水前に使う「導入美容液」でセラミドを補充することで、それ以降の保湿ケアの効果がグンと大きくなります。

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ピュアセラオイルは天然ヒト型セラミドに、和漢植物エキスと肌に優しいオーガニックオイル(ホホバ、アルガンなど)を配合したまさに「究極の美容オイル」です。成分表示をみればそのこだわりがすぐにわかります。化粧水の前につける導入美容液オイルとして使用します。

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